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映画「ファンタスティックビースト3」感想~観たことがない人もまだ間に合う!

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先日、「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」を観てきました!

通称「ファンタビ3」をネタバレなしのアラフィフ目線で緩く斬っていきます。

さらにファンタビシリーズを観たことがない方が、本作から楽しむ為に知っておきたい情報もご紹介いたします。

「ファンタビ」シリーズ初心者向け 前作までのあらすじ

「ファンタビ」は「ハリーポッター」以前の魔法ワールドを舞台にした物語。

ハリーがホグワーツ魔法学校に入学する60年以上前の時代設定で、主人公は魔法動物学者のニュート・スキャマンダー。

もちろん、ホグワーツ出身だよ!

そんなニュートが魔法動物の保護活動中になんと動物たちが大暴れ!

街をパニックに陥れたとして、ニューヨークの魔法議会に連行されてしまいます。

その過程で出会う人間(マグル)や魔法使いたちで、逃げた魔法動物の捕獲をするのが第一作目。

第二作では、ニュートが恩師のダンブルドア先生から依頼を受けて、闇の魔法使いを追ってフランスに向かうストーリー。

闇の魔法使いは、自分の信望者を集めた集会を開いていたけど、そこにニュート達が乗り込んでいく話がメインです。

それに加え第一作、第二作を通じて、サブストーリーがいくつかあって、私が厳選したのはこちら↓

ファンタビのサブストーリー3選

・クリーデンスの辛い生い立ち
本当の両親を知らず、孤児として育った彼が自分のルーツを探し求める

・人間(マグル)であるジェイコブと魔法使いのクイニーの恋の行方

・ダンブルドア先生と闇の魔法使いの関係

それらが複雑に絡み合って、いよいよ第三作目の「ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密」に繋がっていくのです。

超ざっくり ファンタビ相関図

かなり絞って、主だった登場人物の相関図を簡単に作ってみました!

まずは主人公と彼と近しい人からご紹介です!

ニュート:主人公、魔法界唯一の魔法動物学者で作家。人見知りでシャイだけど、ちょっとドジな一面も

テセウス:ニュートの兄で行動的で正義感が強い。イギリス魔法省で闇払い局長を務めるエリート

アルバス・ダンブルドア:ホグワーツ魔法学校の教授でニュートやテセウスの恩師。グリンデルバルドの野望阻止を図る

続いて、ニュートの仲間たちです~

ジェイコブ:ニューヨークでパン屋を営む人間(マグル)で、クイニーに一目惚れする

ティナ:半純血の魔女。アメリカ闇払い局の調査部に所属する、真面目なキャリアウーマン

クイニー:他人の心や記憶を読むことができる魔女で、ティナの妹。天真爛漫でジェイコブと恋に落ちる

最後に闇の魔法使い側の方々です

グリンデルバルド:危険な闇の魔法使い。若い頃はダンブルドアと魔法界革命の夢を描いていた

クリーデンスおとなしい性格で精神的に傷つきやすく、怒りや悲しみ、憎しみを抱えている

ファンタビ3の感想~人の本質を見抜く大切さ

第一作目を起承転結の「起」とすると、主人公をはじめとする登場人物の紹介や作品の世界観が私なりにイメージできて、大好きな作品です。

そして第二作目が「承」で、作品でのメインストーリーが際立って描かれていたし、サブストーリーで今後に続く伏線もあって、かなり見ごたえがあった。

で、今回の第三作目を「転」を期待して観に行ったけど、「転」とするには盛り上がりや変化はちょっと抑えめな印象でした。

どちらかと言うと「承」のその後、または「転」の前段のように感じました

なんとなく次作以降に向けての説明や新しい伏線の設定があったりで、作品のスピード感はイマイチだったかも。

作品名が「ダンブルドアの秘密」となっていることからも分かるように、「おおーっ」と思うような秘密の開示なんかもあったりして、その部分では、もちろん楽しめましたよ!

今作は国際魔法使い連盟の次期代表選挙が舞台だよ

2候補に加え、グリンデルバルドが立候補するのかが見どころのひとつで、

彼の人間性(人間じゃなくて魔法使いだけど!)を象徴するようなシーンやエピソードが描かれているのが印象に残りました。

グリンデルバルドって「闇の魔法使い」とされてるけど、不思議なことに、劇中ではそれなりに彼の信望者もいたりするんです。

その辺りをアラフィフ目線で斬ると「人の本質を見る(見抜く)」って大切だなー、なんて思ったりしました。

だけど、それって多分、難しいのかも⁉

忙しさに忙殺され、常にスピードと生産性を求められる日常において、自分軸で物事を判断するのは出来てそうで、案外、出来ていないのかもしれない。

「自分で調べて、自分で考えて、判断を下す」のハードルが高い世の中になっちゃったのかもしれませんね。

個人的にはグリンデルバルドの本質と対比するように、人間(マグル)のジェイコブの人柄が描かれているように感じました。

完璧じゃないけど「いいひと」。
お人よしで、優しい性格。

私自身もそうでありたいです

たとえ完璧じゃなくても、自分にも周りにも優しい気持ちでいたいな。

そうそう、第一作目から散りばめられていたサイドストーリーのいくつかは、今作で大まかな着地点が見えたので、そういう意味では、この3作目は「転」というより、ファンタビ第2章に進む前の「結」だったのかもしれませんね。

オブキュラスって何?~私的memo

ファンタビシリーズでは、独特の用語が出てきたりします。

その中でも「オブキュラス」は重要ワードなんだけど、私の中であまり理解できていなくって、映画鑑賞後に調べたので、皆さんにもシェアしたいと思います。

いろんな方が考察をされていますが、公式に定義されたものはないようなので、今後の作品の中で開示が進むといいですね。

個人的な解釈ですが、皆さんのご参考になれば嬉しいです!

オブキュラス
劇中では「闇の魔力」とされ、負の感情や身体的抑圧などで押さえつけられたときに生まれる、暴力的なエネルギーのこと。

オブスキュリアル
オブキュラスを宿した者のことで、自分ではそのエネルギーを制御できなくなってしまう。
一般的には短命で10歳くらいまでしか生きられないよう。

だけど、オブキュラスに似たようなことって、私たち人間の日常にもフツーにあると思いませんか?

イライラやトゲトゲした気持ちが自分では止められなくなっちゃって、良くないカタチで表に出ちゃったり。

自分の中で上手く消化できずに、お腹にずっと溜まっているストレスだとか。

映画の中では、このエネルギーは黒い煙のように描かれているけど、正に黒くモヤモヤした感情って、誰もが抱く可能性があるのではないでしょうか。

だからこそ、負の感情やパワーを上手くコントロールできる術をいくつか持っていたいよね!

私にとっては、映画がそのひとつなのかもしれません。

映画での疑似体験を通して、自分の中にあるオブキュラス的要素に気づいたり、ずっと溜まっていた感情の棚卸ができたりするような気がしています。

↓↓不機嫌の罪深さについて、齋藤先生が書かれた本を読んだ感想はこちら↓↓

【オススメ本】不機嫌をなおしたい人向き~不機嫌は罪である/齋藤 孝 著【書評】 人生や世の中にはいろいろあるけど、どんな時も「不機嫌で過ごしたくない!」と思ってる人にピッタリのタイトル。 この本は不機嫌は誰で...

ファンタビシリーズは後2回ある!?

「ハリーポッター」シリーズのスピンオフとされていて、カワイイ魔法動物は出てきますが、ファンタビの内容は極めて大人向けの映画だと思います。

確実に次回もあるだろうファンタビ。

噂ではあと2作品、控えているそう。

なので、まだファンタビシリーズをご覧になっていない方がいらっしゃったら、是非今のうちに観ることをお勧めします。