息子が今月、30歳の誕生日を迎えました。ブログやSNSでは、あまり家族の事は触れずにきましたが、彼にとって生誕30年のアニバーサリーイヤーなので記念に書いてみることにしました。
私の体験や主観で書いているので、全ての方が共感できるものではないかもしれませんので、この手の話が苦手な方はスルーしてくださいね。
でも、この記事をお読みくださり、似たようなお子さまの明るい未来を想像くださる方がいらしたら本当に嬉しいな。
息子の事を記事に書こうと思ったきっかけ

SNSは私の日常や頭の中のアレコレを言語化する場としていたし、ブログは私自身のごきげんを広めていくコンセプトで運営しているから、家族について投稿する機会があまりありませんでした。
だけど、今年のお正月前後に少し変化がありまして。きっかけになった出来事が2つあったんです。
1つ目がXで見かけた投稿。お子さんが支援級に進むか迷われていて、支援学校を卒業した人の話を聞いてみたい、というような内容だったと思います。
息子は支援学校卒ですが「いいね」もリプもせずに流してしまって。息子は夫と前妻の方との子だし、夫と結婚してからの関係なので、まだ10年にも満たない付き合いだから…と流してしまった。
そして、もう1つのきっかけがnoteのクロネコ屋@ブログ×SNSマーケティングさん記事。記事のリンクをご挨拶もないまま貼ってもいいか分からなかったので、noteのホームページのリンクを貼らせていただきました。「障がいのあるお子さんの施設を作りたい」という記事です。
読み終えた時に「息子の30歳の誕生日記念として、何か私も書いてみようかな」、
「ここから広がるごきげんの輪もあるはず!」と2025年の最初の記事は息子の事を書こうと決めて、今、勢いのままPCに向かっています。
支援学校を自分で選んだ息子

1つめのきっかけとなったXの投稿。その方がこの記事に辿り着いてくださるかは分かりませんが、たぶん同じお悩みをお持ちの親御さんは多いのではないかと思い、この記事で私なりのアンサーを書かせていただきます。
恐らく、普通級か支援級のどちらに進まれるかで悩まれていらっしゃったと思う。
息子は中学から支援級に行くことを自分で選びました。小学校高学年でいじめに合っていたのが大きなきっかけでしたが、12歳の子の意志を尊重した両親のことを私は「すごい!」と密に尊敬しています。
支援級の後の進路ですが、高等特別支援学校に通っていました。知的な遅れが少ない生徒が、障がい者枠で一般就職に向けての教育などを受ける学校です。
障がいのあるお子さんがいらっしゃる親御さんはご存知かと思いますが、自治体によって支援学校の状況に差がありすぎますよね。そもそも通学圏内に希望にあう学校があるとは限らず、地域差が大きいのも「支援級か普通級か」と悩む要因のひとつになってると思います。
支援学校での友人関係
支援学校では部活にも入り、息子は学校生活を楽しんでいたそう。卒業後にも続く友達が何人もできたたのは、彼の人生おける財産のひとつではないでしょうか。
私が息子に出会った当初は、友達と遊びに行った話などをよく聞いていました。
だけど2020年頃からは密を避けなければならず、彼らは「お散歩クラブ」を作り、距離を保ちながら屋外をただただ2時間程、話しながら歩いて帰ってくる…など、制限がある中でも楽しく過ごしていたのが微笑ましかったな(笑)
でも、4年間は息子たちにとっては長かったようで「お散歩クラブ」は解散し、今は友人たちとも縁遠くなっているよう。無理強いはしませんが、何かのきっかけでまた縁が繋がるといいな、と思っています。
支援学校を卒業した後の進路は?

卒業後、一般の企業の障がい者雇用枠で息子は働いています。
たぶん、友人たちも同じ感じ。職業は様々で公務員だった子もいました。息子は卒業後すぐに入社した会社では、残念ながら環境が合わず鬱になり休職の後、退社を経験しています。
その後、入った会社が今のところ。今年で勤続10年目になり、チームのリーダー的役割も任せてもらえているみたい。やり甲斐や責任感を感じながら、仲間と働くことができるのは、周囲の方の理解のある環境だからと感謝しています。
彼には自分のペースで仕事を任せてくれる今の職場のスタイルだと働きやすいし、よい仕事もできているように私からは見えています。
就職先の仕事や環境、人間関係って、知的障害の有無にかかわらず誰にとっても大切なこと。こればかりは行ってみないと、働いてみないと分からないことも多いのではないでしょうか。
雇用条件は?障がい者雇用のお給料は_
実は細かい条件までは把握していないのですが…
・週4日勤務/1日6時間
・時給制
・有給在り
1ヶ月のお給料は12万円前後だと思います。勤務時間が短かったり、業務内容に制限があるため障がい者雇用だとこの辺りの金額が一般的かと思います。
息子の場合、「土日休み」という強い希望がありまして…。
なぜなら、大好きなヒーロー戦隊ショーを観に行きたいから!(笑)
幼少の頃からずっとヒーロー戦隊が大好きでして・・・土日が忙しい業界にも関わらず、お休みさせてもらっています。このこだわりは担当の方もご存知なのでありがたいです。他にもGWやお盆、年末年始なども割とまとまった休みをいただけているようです。
障がいの開示は義務ではないので、もちろん知的な遅れがあっても一般の雇用枠で働くこともできる制度にはなっています。お給料や求人数が少ない等の気になる点はありますが、障がい者雇用の場合、一人ひとりの個性に応じた柔軟な働き方ができるのが最大のメリットではないでしょうか。
先日は「有給が40日も溜まっててさー」などと言ってた息子、羨ましすぎる。。。
私も週4日勤務で有給40日ほしい~
元教員の私が思うこと

私は大学卒業後の数年間は教員として働いていました。女子高で家庭科を教えていたのですが、その学校にも普通級か支援級かの選択の末、普通級を選び入学してくる生徒もいたので、個人的に思う事を少し書かせていただきます。
人によって個性も程度も違うので一括りには言えませんが、障がいの有無に関わらず、周囲の理解や助け、応援が必要な場面って誰にでもあるのではないでしょうか。
彼ら、彼女らの人生で、毎回親御さんや教員が手を差し伸べられるとは限らない。だからこそ、人から気にかけてもらえたり、可愛がってもらえるような素直さや純真さがあると、1つの強みになるのだろうなぁ、と思っています。
30歳を迎えた息子よ!幸せになれ!

先日、誕生日会を夫と3人で開催しました。30歳になっての目標は「推し活を頑張ること」だそう(笑)ヒーロー戦隊以外にアイドル女子も普通に好きな息子。私は息子が大好きだ。
だいたい両親の離婚、父の再婚という状況を彼なりに受け入れ、前向きに捉えているところがスゴイと思う。最初の頃は私と目も合わせられなかったけど、最近は私がお酒を飲んで陽気になってると心配してくれる。ゆっくり距離は近くなっているし、それでいい。
5年前から一人暮らしにもチャレンジしている息子。すったもんだの珍道中だけど、確実にこの5年で成長しているのが素晴らしい。一人暮らしについても機会があれば記事にしたいと思っています。
そして、できれば彼の両親、私が生きてるうちに彼のような人達がもっと暮らしやすい世の中になることを願ってます。今の行政ではカバーしきれないものが多すぎるから。
なんだか雑なまとめになってしまいましたが、ただただ息子が健やかで楽しく、笑顔いっぱいに30歳の年を過ごせますように!!!