パソコンの中の写真って、実際はなかなか見返す機会がなかったりしませんか?
せっかくの楽しい思い出も保存しっぱなしでは、もったいないですよね。
そこで、専用ソフトを購入したり、難しい操作が不要なWindowsの「フォト」を使って、写真を動画にする方法をご紹介します。
昔の写真を動画にしつつ、不要な写真の断捨離もできますよ!
Windows フォトとは
Windows10に標準搭載されているので、画面の左下のスタートメニューから探すと見つかるはずです。
動画編集ソフトですが、写真を動画にするフォトムービーも作ることができます。
しかも無料!
有料ソフトと比べると、編集の自由度は劣りますが、ムービーに文字やBGMを入れることもできますし、私のような超初心者には十分な機能が揃っていると思います。
オリジナル フォトムービーの作り方
今回は夫婦で2020年2月に行ったニューヨーク旅行の写真を使って、動画を作っていきます。
3泊5日の超弾丸旅行なのに、現地ではハードスケジュールで体力的にキツイ旅でした。
スマホで撮った写真をパソコンで保存したままだったので、どんな写真があるかも忘れかけていました。
Windows フォト を開く

スタートメニューから「フォト」を開きます。
次に画面の左上にある「ビデオエディター」をクリックします。

すると『新しいビデオプロジェクト』と出てくるので、新規作成の場合はそのままクリックします。

続いて、『ビデオの名前を指定』でフォトムービーの名前をつけましょう。

今回の私のフォトムービーは「3泊5日NY弾丸旅」とします。
フォトムービーにする写真を追加する

画面の左上にある『プロジェクト ライブラリ』にムービーにしたい写真をピックアップしていきます。
『追加』をクリックすると
・このPCから
・コレクションから
・Webから
写真を選べるようになっています。
パソコンの中に保存している写真であれば『このPCから』か『コレクションから』を選択し、お目当ての写真を何枚か選んでいきましょう。
再生させたい順番に写真を並べる

プロジェクト ライブラリ に追加した写真を、画面下の『ストーリーボード』に再生したい順番に並べていきます。
プロジェクト ライブラリ の写真を1枚づつドラッグ&ドロップします。
順番を間違えてしまっても、ストーリーボードの中でも写真の並び替えができるので、後から修正もできます。
今回は旅行の工程順に写真を並べました。
もし、「やっぱり使わないな」と思った写真があれば、ストーリーボードの該当写真にチェックして、右上の<ゴミ箱>アイコンをクリックすれば削除もできます。
写真の再生時間を設定する

それぞれの写真の再生時間を調整しましょう。
該当写真を選択して、画面中央辺りにある『期間』をクリックすると、再生時間を秒単位で設定できます。
私のパソコンでは写真の場合、どれも予め「3秒」で設定されていました。
今回、作成する動画では
・最初の写真
・その日のメインの観光地
は5秒に変更して、それ以外は3秒のままにしました。
フォトムービーに文字を入れる

今回は旅行記の写真をムービーにするので、観光地名などの文字入れをしていきます。
ストーリーボードで写真を選択し、画面中央辺りの『テキスト』をクリックします。

すると画面が変わります。
基本的な作業は画面右側の欄で行います。
①入れたいコメント(文字)を入力
②文字の字体を選択
③文字のレイアウトを選択
を設定していきます。
画面下部にある④では、四角いツマミをドラッグして、文字の表示時間を調節できるようになっています。
今回は、写真1枚につき3~5秒と短時間なので、写真が表示されたタイミングで同時にテキストが開始され、写真が切り替わるタイミングで終了するように設定しました。
BGMを選ぶ

いよいよBGMを設定していきます。
限られた選択肢ですが、音楽によってフォトムービーの印象がかなり違った仕上がりになるので、私は毎回楽しく選んでいます。
画面上部、右側にある『BGM』をクリックします。

すると『BGMの選択』画面が表示されます。
①音楽を選択
楽曲名の左にある△マークをクリックすれば、音源を試聴できるので、お好みのBGMを選択します。
②音量を選択
お好みの音量を設定します
③完了
ここまでで、ひとまずフォトムービー完成です!!
もし、フォトに用意されている音楽ではなく、ご自分でお持ちの音楽を使いたい場合は『BGM』ではなく、『カスタムオーディオ』を選択します。
設定画面の表示に沿って音声ファイルを追加することができますが、超初心者の私はまだ試したことがないので、今回は割愛させていただきます。
プレビューで最終チェック

いよいよフォトムービーの最終チェックです!
画面上部の右側がプレビュー画面になっています。
再生ボタンをクリックすれば、ストーリーボードに並べた順番でムービーが再生されます。
私は、ここで
・写真の表示時間
・コメント(文字)の読みやすさ
・BGMが合っているか
などをチェックします。
もし、気になる所があれば、ストーリーボードから入って修正したり、BGMを変更したりしましょう。
フォトムービーのタイトルを表示させたい場合は

今回、私のフォトムービーではタイトル入りの写真を使ったのですが、そうでない場合も多いと思うので、タイトルを表示させる方法をご紹介します。
ストーリーボードの中央にある『タイトルカードの追加』をクリックします。
すると単色のカード(シート)がストーリーボードに追加されます。
このカードをタイトルであれば写真の先頭に、エンディングであれば写真の最後などと、お好みの場所にドラッグ&ドロップで移動させます。
そして『期間』で表示時間、『テキスト』で文字、『背景』で色を設定しましょう。
完成させて、保存する


最終チェックを終えたら、フォトムービーを完成させます。
画面右上にある『ビデオの完了』をクリックします。

すると『ビデオの完了』画面が表示されます。
「ビデオの画質」では<高・中・低>の3種類の中から、画質を選び「エクスポート」ボタンをクリックします。
「名前を付けて保存」のダイアログが表示されるので、フォトムービーの保存先のフォルダをファイル名を指定して保存しましょう。
フォトムービーの出力が終わると、作成された動画が「フォト」で再生されます。
Windows フォト 注意点は??
私は超初心者なので、ムービーを作るときに迷った点を2つ紹介します。
◆「テキスト」で選べる文字とレイアウトは、ムービーの途中で変えられない
ムービーの最初から最後まで同じ事態、同じレイアウトでの設定になります。
テキストに任意で色を付けることもできません。
◆「BGM」を部分的に調整するのは難しい
この作り方では、テキストと同様、最初から最後まで、ずっと同じBGMを同じボリュームでの設定になります。
途中でボリュームを上げたり、下げたりすることはできません。
音量を部分的に調整するには、ムービーを分割作成して、それぞれで音量を設定する必要があり、初心者の私にはちょっとハードルが高いです
編集の自由度を求めるのであれば、有料ソフトの購入もアリかとおもいますが、無料でここまでの機能が使えるのであれば、私には十分すぎる、と思っています。
「フォト」でムービーも何本か作ったことがありますが、特に不便に感じることはなかったです。
フォトムービーを作るをメリット
今回の記事用に作成した動画はこちらです!
こうやって動画を作ることで、改めて写真を見直す機会ができ、私が感じたメリットは次の3つです。
フォトムービーを作るメリット
・不要な写真の断捨離ができる
・フォトムービーをシェアすることで、コミュニケーションが生まれる
・無心で作業するので、ストレス解消になる
フォトムービーを作るようになって分かったことですが、私の場合、似たようなアングルで同じ景色を撮っていたり、同じ料理を何枚か撮っていたりすることが多いんです。
だから、ムービーに使う写真を選ぶ工程で、不要な写真の断捨離ができるようになりました。
また完成した動画が1~2分ならLINEでシェアもできます。
ひとりで楽しむフォトムービーもあるけど、思い出を共にした家族や友人に送ると案外、喜んでもらえます。
「思い出話に花が咲く」じゃないけど、会話やコミュニケーションのきっかけになるところも気に入っています。
そして
何よりも、ストレス解消にちょうどいいんです!!
無心で集中して作業して、フォトムービーという成果物があるうえ、シェアすれば喜んでもらえるんだもの!
今は自動でムービーを作ることもできますが、ぜひオリジナルフォトムービーを作ってみませんか。